理想と現実


珍しく電話口で薬を飲んでくれた。
そして、飲み終わると「昨日ね、売った土地の隣側に
住んでいる人がきてね、ほら、孫がいて…」と話しだした。
たぶん母はあの御婦人の暮らしが理想なんだと思う。

となりに娘夫婦が住んでいて、娘の夫も「映画に行こう」と
誘ってくれて、孫たちもたえず家に来て食事をしているそうだ。

母は私にもよく言う。
「よその娘と母親は一緒に買い物にいって楽しく食事したりして、
うちは違う」と。本当に私もうらやましく思うことがある。
母は自分に関係ないこと、興味がないこと、私が服を見て
「ねぇ、これ」と振り向くと店の中にも入らず、ほかのほうを見ている。
これじゃぁ一緒にいっても仕方がない。
でも、母の買い物にそんな態度をするならば、もう大変!
ひそかに私は「私は一体なんだぁ?」と自分の存在価値を考えてしまう。

母はチルチルミチル。いつも理想を求め、理想が手に入らないことで
自己憐憫に入る。そして、叶えない私たちがNOT OK
姉も同じタイプだし、私のように「仕方がないでしょう、今与えられた
中でどう生きるかじゃないの?不満言っているうちに考えよう!」タイプは
利口なフリ、物わかりがいいフリ、お父さんそっくり、かっこいいこと言って、
しまいにキリストだとかお釈迦さんまで登場してわけがわからない。

私は5年ほど前まで、姉とわかりあいたい、母とわかりあいたいと思っていた。
でもあきらめた。過去と他人は変えられないし、自分を変えるか
関わり方を変えるしかないと考え…といってもそんな建設的な考えでもなく、
自分がもう悲しい言葉や泣かなくて済むような関わり方を選択した。

母がこれ以上、混乱しないことを強く望む。
明日は病院へいく母を同行する。
先月6/22(金)に受診、週明けから行動が多動になったこと、
常に落ち着きがない様子であることを伝える。

7月12日
サクラ