ん?


私が母に「ん?」と思ったのは、今から3年前の2004年4月。
避寒のため母は姉のところで4ヵ月間過ごしました。

出発時、空港でコートと帽子を預かっていました。
そして、母が帰ってくる際、空港に出迎え、
そのまま私の家に着ました。

姉との親子喧嘩を車中で約1時間半、そして私の家についても
1時間以上も説明していて、私はうんざり。

私:ねぇ、言ってもしょうがないでしょう。済んだことだしぃ。
お姉ちゃんも悪いところあるけど、いいところもあるし。
御飯、美味しかったでしょう。お姉ちゃん、料理上手だからね

母:あ~どうせ私(母)が悪いんだ!あんたはお釈迦さんだ!
親をそうやって馬鹿にして!

私:そういう話じゃないでしょう?さ、お茶でも・・・

この時、ソファーに腰掛けていた母は目の前に
あった新聞をもって、テーブルに叩きつけました。

今思えば、攻撃的な行動の始まりでした。
それまで会話ではありましたが、
物にあたるということがなかったように思います。
ちょっと沈黙があったので話題を換えるためにも
「お母さん、これ」と預かってたコートと帽子を差し出しました。
「何これ?私のじゃない!」
「お母さんのでしょうぉ~(ニヤニヤ)ほら袖口を見て・・・」
母は小柄なので、自分で袖口を内側に折り
ざっくりと糸で止めていました。

「バカにするんじゃないよ!こんな仕事(縫い方)をしない!
ボケ扱いして、親をバカにして。(帽子をかぶって)帽子だって
こんなに大きいでしょう!自分のものぐらいわかるよ!」
「ふ~ん、そう、わかった。じゃぁ、悪いけど処分しておいて」
こう言い残して、私は居間から出て、仕事を始めました。

この時は「あ~タイミングが悪かったかも」程度で
年寄りの物忘れと受け止め、その件には触れませんでした。
翌日、仕事から帰り、何気に母の様子を観ると、
私が不在時、母はそのコートと帽子をかぶり近所のスーパーへ
買い物にいっていました。「やれやれ・・・。昨日は怒りモードで
飛び火しちゃったぁ」と思っていました。


2007年3月30日(金)
サクラ