ディサービスに復活?!


仕事を抜けて、母のディサービスに行った。
遅れて施設内に入るとソファーに座って、
床を見つめている母がいた。
母がドタキャンでもするのではないか、と
私は密かに心配していたので、
ひとまず母の姿をみてホッとした。

2月に2回行っただけ。
お支払いも放置し、4月を迎えてしまった。
母がいう「年寄りばかり」という印象はそれほどなし。
母のように口調がスッパリしていると『しっかりした』
『カクシャクとした』という形容詞がつくので、
「80歳だけど、私は年寄りじゃない!」と思うことも理解できる。

担当してくださっている男性の鍋島さんに時間を頂き、
母がアルツハイマー病の初期と診断されていること、
記憶が曖昧で、時の概念、ものの分類がかなり弱いこと、
母には「レーガン元大統領もなった、頭のいい人がなる病気」
「認知症とちょっと違う」など、告知をしていること、
でも母はアルツハイマー病が具体的にどのようなものであるか
わかっていないようだということ、母なりの予防として日記を
つけはじめたことなどを伝えた。

母は主体的活動ができにくく、どちらかというと義務的活動派。
他の方が入浴されている時などで、母が時間をもて余している
様子であれば、「ディサービスに行って必ずやること」として
自宅ではできない簡単なワーク(計算、間違い捜しなど)を
させてほしいと依頼した。

勿論、ディサービスは時間的に短くても集団の営みのひとつ。
母の希望する通りにはいかないし、何よりも他者交流が必須。
鍋島さんと話を終え、母のところに戻ったら、
「随分長かったね、また『お母さんはこーだ、あーだ』と
病院でのこととか悪口を言っていたんでしょう」と。
「15分ぐらいでしょう。お支払いのこともあるし、
それより鍋島さんは話している途中も忙しそうで、
席を立ったり、そんなね、悪口を言える時間もないわよ」
「あ、そう。余計なことを言わないでね」
「必要なことしか言わないから、大丈夫」。
本来、母にとっても必要なことだし、と自分納得させた。

その後、短時間しかいられない私は、他の利用者の方と
母が話すきっかけをとにかく捜したかった。
話せる人ができたら少しは違うと思う。

ちょうど目が合ったお隣の方が「初めてなの?」と
声をかけて下さった。ラッキー♪タイムリー♪♪
母はその声が聞こえていないのか、何も言わない。
私は心の中で「逃してたまるか!」とばかりに
すかさず「2回目なんです」と笑顔満載で答える。
母はふと隣りの方に目を向けるが、口を開かない。
再び、その方が「あら、会わなかったね。家はどこ?」と。
母の様子をうががいながら、2-3のやり取りをした。
そして、黙っていた母が一言。「全然、聞こえないわ」と。
次の瞬間、その方に背中を向けてしまった。
あららららぁ~だいなしぃ~。
母は耳が遠いので声が大きめ。その方は苦笑しながら沈黙。

結局、母は私に話し掛け、他者と交流しようとしない。
お風呂の誘いも「昨日入りましたから」と断り、
私にぼそっと「たいぎだからね。いいの」と。
ディサービスの施設にいた、というだけ。
それでも、行かないより行った方がベター。
その後、どうだったのかしら・・・。
仕事に戻っても母のことが頭によぎる。

明日、電話してみよう。でも、仕事だし、途中で切ると
ご機嫌ななめさんになってしまうの・・・・・。

姉から心配して昨日もメールが着ていた。
「(電話をかけてくることに)裏がある」と姉が心配する
気持ちが伝わらない。
日常に追われ、母の気持ちが充足するだけ電話にしても
話す時間がとれない。母の気持ちを充足させるには
なんたって10時間あっても足りないほどですから。

姉をみていると母と一心同体的な部分が感じられる。
以前、姉に「腕に八重命って書いてあるんじゃないの?」と
冗談に言ってしまったぐらいだし。
姉は私と違って、妙に生真面目なところがあって、
私が母の言動をゲラゲラ笑うと真剣に怒る。
ドジをユーモアにすることがあるのだろうか?
ま、いいけど。
母がアルツハイマー病と診断を受けたことは姉にとって
かなりショックだろうと思っている。


4月7日
サクラ